a☆u★c-G2-!



例年よりも大きな盛り上がりを見せた交通安全運動は、警察官たちからも好評価を得ることが出来た。


「今年の運動は良い反応でしたなぁ。あの仮装団体も生徒会の皆さんの管轄ですか?」

「いや、違います」


地域のボランティアの初老の男性の問いに、あんなコスプレ集団と一緒にされてたまるかとばかりに、素早く五島が答えた。

どこか不服そうな表情の八重だったが、逸識に頭をぽむぽむと撫でられ、少しだけ目を丸くした。


「こういうのは勝ち負けじゃねーからな」

「………知ってます」


後片付けをする生徒会のもとに、aucとコスプレ部が得意げな顔をして近付いてくる。

それを見た小早川は「何あの頭おかしい人達。潰されたいの」と不快感を露にしたが、例によって五島のストップがかかる。

明衣は逸識を見上げるように仁王立ちすると、ふんと鼻を鳴らした。


「今回頼保高校の評価が上がったのはあたし達のおかげよ!」

「そーッスよ!アンタらなんかただの旗振りじゃないッスか」

「ふハッ、違いねーわ」


逸識は独特の笑い方をする。






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