a☆u★c-G2-!



* * *



数日後、コスプレ部復活をaucが成し遂げたというニュースが学校中を駆け巡り、廃止された部活がaucに押し寄せるという現象が起きた。

いつにも増して忙しく、更によくわからない部活ばかりだったので、かなり戸惑ったうえに解決の糸口が見つからないものがほとんどだった。

そして、今依頼人としてソファーに座っているのは、逸識にカメラを粉砕された美少女研究部の二人である。

明衣はうんざりとした様子で言った。


「あたし達、犯罪に手を貸す気はないわよ。あんた達って、早い話が隠し撮り部じゃないの」

「卯月さんを撮影したことはないけど、本郷先輩はかなり高く売れたよ。ぼくの部屋にもいっぱいある「今すぐ処分して」」


太り気味の部員の言葉に、五月女が怒りを露にする。明衣も不機嫌になった。


「本来なら通報されていてもおかしくないんだぞ。これを期に改心したらどうだ」


日野も眉を寄せている。


「だいたいキモイッスよ」

「安心してよ、君は撮らないから」

「カメラ粉砕すっぞコラ!」


巡は部員の胸ぐらを掴んで、今にも殴り掛かろうとしている。


「ちょちょちょ!もー、どうにかしてよ楡!」

「美少女研究部が復活することはないから安心してよ」

「じゃなくて今の状況をー!!」


明衣の叫びが部室にこだました。








【経費削減?部活動仕分け:完】
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