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部員が三人になり、暇なときに行う大富豪も、楡を誘わなくても出来るようになったし、巡が家からゲーム機を持ってきたりして、遊びのバリエーションも増えた。
ただ、あと一人部員が足りないということを除いては、かなり充実した気持ちで活動をしている。
そんな相変わらずのグダグダな活動を今日も始めようしていた、明衣と五月女の元に、巡と見知らぬ男子生徒が何やら言い合いをしながら飛び込んできた。
巡はかなり金切り声を上げていて、ハスキーな声を幾度と無く裏返している。
ただ事では無さそうな彼女の様子に、明衣は思わず慌てて尋ねる。
「ちょ、何!?何があったのよ、レッカ?」
「明衣先輩、聞いて下さいよ!こいつガチでウザイんス!風紀委員とかいって、アタシのこと取り締まろうとしてんスよ!」
「風紀委員?」
五月女がそう反唱すると、巡に恨めしそうに睨まれている男子生徒が不満そうに口を開く。
「ウザイだと!?貴様、上級生にそのような口の利き方をするとは!服装もだが、言葉遣いまで指導する必要があるようだな!」
「マジあり得ねーし!何なんだよ!」
巡は怒りを露にし、怒鳴るような口調で叫んだ。