a☆u★c-G2-!



保健室にて、明衣の足を心配そうに見つめる花嫁奪回メンバーが集まっていた。

慣れない靴を履いて全力疾走した所為で、足の皮が捲れ、赤くなっている。五月女は弱々しく呟いた。


「うわ、痛そう……」

「すみません、僕の所為で…」


申し訳なさそうにしゅんと俯く真幸。明衣はふんと鼻を鳴らした。


「別に、そこまで痛くないし。それに………」


(楡が、あたしを抱っこして走ってくれたから…)


不自然に言葉を切って再び顔が赤くなっていく明衣を見て、巡は嬉しそうににやりと笑って、他の男性陣は不思議そうに首を傾げた。

軽い手当てを済ませ、巡は明衣にこそっとささやく。


「後で、何があったか聞かせてくださいね」

「はぁっ?」

「何ならこの後ウチでパジャマパーティーしません?恋バナしましょうよ、コ・イ・バ・ナ!」

「何言ってんのよー!って、足痛ッ!」


ウィンクすらしてみせた巡に一発くれてやろうと勢い良く立ち上がった明衣だったが、突如足が痛んで定位置に戻った。






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