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“真幸とaucの皆さんへ
以前は私たちのために大がかりなことをしてくれてありがとう。かなりびっくりしたし、嬉しかったです。また龍之介に会えたってだけで幸せなのに、こういう結末になるなんて、思いもしませんでした。
両親には、私からも改めて話をしました。しばらくそっちには帰れないけど、元気にやってるからね。
龍之介にも仕事が見つかって、今はまだバタバタしてるけど、もうすぐ落ち着きそうです。夏なのに風が涼しくて、なかなか快適だよ。
また手紙書きます。それでは、体に気を付けて
樺島龍之介・早智”
「ぉぉお良かったねぇ!幸せそうじゃんか」
手紙を読み終えて、五月女が感極まって奇声を発する。真幸も照れ臭そうに頬を掻いた。
「どれもこれも皆さんのおかげです。満足にお礼も出来なくてすみません…。報酬はバイト代が入ったら必ずお支払いします」
「あー、良いって。要らないよ」
深々と頭を下げる真幸の言葉を、明衣は手を振りながら遮った。真幸は頭を上げて、ぽかんと明衣を見返す。
「たまに部室に来て、一緒にトランプとかして遊んで。最近楡が相手してくんないからさ」
「あ、それ良い!」
「そーッスよ。人数多いほうが楽しいし」
「だが無断で学校にゲーム機器を持ってくるのは校則違反だぞ!」
「うっざ!空気読めよサイボーグ風紀委員!」
「何だと!?」
一気に口喧嘩が始まる日野と巡。真幸は圧倒されながらも、小さく笑って頷いた。