ぼろぼろ家出ねこ
「とにかく
行ってくれればいいから。」

「ああ。超いい話ありがとな。」

「ん。じゃ。」

――――――――よし。

きっと涼は
あたしの方へ戻ってこない。

だから



その代わり―――……


・・・
あいつの心も身体も

ズタズタにして

涼にあたしをふった罪を

存分に味わらせてあげる…。

なにか
生ぬるい水のようなものが
頬をつたる。

雨かな。

なんだろう。
< 196 / 221 >

この作品をシェア

pagetop