【短編】虹越え横丁




虹の向こうには



本当にもう一つの街がありました。



「ごらんごらんよ」



パパはまるで子供みたい。



僕とパパは手を繋いで



もう一つの街を歩きます。





何も変わらないもう一つの街。






何も同じものがないもう一つの街。






あれ?待って。






僕は……何処?








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