ワケアリ夫婦っ!!
「も、もうダメ………」
「本気じゃないからね、あれ」
「ふぇっ……!?」
あれが本気じゃないなんて、あたしいつか死んじゃうよ……。
午前一時過ぎ、ベットの上で日向に腕枕されてるあたしは、もうぐったり。
「くくっ、ほんと可愛いなぁ」
「………///」
そんなこと言われたら、また顔が赤くなってきちゃうじゃん。
火照りはじめた顔を隠すように、布団にもぐった。
「奈ー央……?」
背を向けているあたしに、後ろから抱きついて、腕を回す日向。
その何気ない仕草と、優しい声にキュンってしちゃって……。
あたしの鎖骨あたりに回されていた日向の腕を、ぎゅっと握った。
「奈央、信じててくれてありがと」
あたしの耳元で日向は優しく囁く。