ワケアリ夫婦っ!!
「南さんって、いっつもあぁやって女の子口説いてるの?」
なんか、喋り方が遊び人っぽいっていうか……。
「いや、あれはただの口封じだと思う」
特に興味ないといった顔で、あたしを抱きしめたまま答える日向。
「………口封じ?」
「あ、ほら」
もう一度南さんと真希を見ると。
「真希ちゃんにお願いあるんだけどさ、聞いてくれる?」
と言った南さんは、真希に顔を近づけて上目遣いで真希をみた。
「なっ、なんですか///」
「俺がココにいるのとか、真希ちゃんと会ったこととかは、秘密にしてもらえる?」
「あっ、はい!!」
「よしっ、じゃあ2人だけの秘密ね♪」
「っ////」
と言って、指切りげんまんをした二人。真希、ノックアウト……。
いやいや、口封じのための演技だとしてもさ……。
「てか、二人じゃないよね。あたしたちいるよね……」
「てか、俺の時と態度違いすぎね……?」
呆然とするあたしたち。でも、南さんといるとデレデレな、真希の一面が見れたし……いっかぁ。
「ほら、お鍋しよ? みんなっ」
あたしたちは、全員集合してからようやく、四人でお鍋を囲むことになった。
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