ワケアリ夫婦っ!!
「やっぱ奈央ちん料理上手〜」
「近づくな」
「うぎょっ」
あたしに近づこうとする南さんを押さえた日向は、あたしを開いてるほうの手で抱き寄せた。
「真希ちゃん、コイツどうにかしてよ」
「アイドルでも酔っぱらうんだね〜」
「……………」
酔ってる南さんを見て、真希は関心そうに頷く。いや、そこですか? と言葉を失うあたし。
「仮にアイドルとしても、俳優としても一人の男だろ? そりゃあ、酒だってのむし。女だってつくるだろ。俺は奈央以外興味ないけど〜」
「…………っ///」
この人はあたしの親友の前でなんてことをっ!!
「ほんっと日向って奈央にデレデレ。いいなぁ、あたしも彼氏ほしい〜」
そう言う真希は、おっきく口をあけて豆腐を口にいれた。
「真希なら、きっとすぐにできると思うけどなぁ」
「奈央……。奈央と付き合あっちゃおうかな」
「えっ、レズ!!」
「冗談よ」
なんて、楽しく会話したり、お鍋食べたりしてるうちに、南さんもリモコンをマイクにして歌い始めちゃって………。
「………すごい……」
南さんが歌ってるの、生でみるのなんて初めてだけど……。
「やっぱ、うまいね」
また、その横で目をハートにしてる真希は、ほんのり顔が赤かった。
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