ワケアリ夫婦っ!!
「せっかく、夏紀さんのことも終わって。一緒にいれるって思ったのにな……」
視界がだんだんぼやけてくるのが分かる。
「………ごめん。奈央に、寂しい思いばっかさせて」
「………っ……ぅ」
「………ごめんな?」
そう言った日向は、ブランコに座ってるあたしを立たせて、そっと抱きしめた。
身体ごしに伝わる日向の体温が、心地よくて。
また、しばらくこうやって日向を感じることもできなくなるんだと思うと。また胸が痛む。
「………俺は、行く気でいる。奈央には辛い思いさせちゃうって、わかってる。でも……」
そう言うと、日向は言葉を詰まらせた。
………わかってるよ。
日向は、俳優っていう仕事にどんだけ本気なのかとか。どれだけ誇りを持ってるかとか。
………あたしは、知ってる。
だからこそ、あたしが背中を押してあげなきゃいけないのに……。
視界がだんだんぼやけてくるのが分かる。
「………ごめん。奈央に、寂しい思いばっかさせて」
「………っ……ぅ」
「………ごめんな?」
そう言った日向は、ブランコに座ってるあたしを立たせて、そっと抱きしめた。
身体ごしに伝わる日向の体温が、心地よくて。
また、しばらくこうやって日向を感じることもできなくなるんだと思うと。また胸が痛む。
「………俺は、行く気でいる。奈央には辛い思いさせちゃうって、わかってる。でも……」
そう言うと、日向は言葉を詰まらせた。
………わかってるよ。
日向は、俳優っていう仕事にどんだけ本気なのかとか。どれだけ誇りを持ってるかとか。
………あたしは、知ってる。
だからこそ、あたしが背中を押してあげなきゃいけないのに……。