ワケアリ夫婦っ!!
「ごめんね。あたし、弱くて。こんなことでも、すぐ泣いちゃうしっ………わがままだし。まだまだ子供だし」
顔を上げて、涙がまだ止まらない目を日向に向けた。
「でもね、誰よりも日向が大好きだから………」
「………奈央」
「………日向もブランコに乗ってるあたしの背中押してくれたんだもん。今度はあたしが押す番だよね?」
あたしが、一番そばで日向を応援したいんだ。
「………いってらっしゃい」
涙をこらえて言ったはずなのに、ほっぺにあったかいものが流れる感じがした。
「………すが、俺の女。よくできました」
やわらかな笑顔で微笑んだ日向は、あたしのまぶたにキスをした。
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