ワケアリ夫婦っ!!
「中津さん、わざわざありがとうございました」
豆柴を抱っこしたまま、満面の笑みで言う。嬉しすぎて、ついつい顔が緩んじゃう。
「私はただ、日向さんに頼まれただけですから。お礼ならちゃんと後で日向さんに連絡してあげて下さい」
「はいっ」
「では、失礼します」
柔らかく笑って見せた中津さんは、豆柴の頭を撫でて玄関のドアを閉めた。
「ワンッ」
「ホントに元気だね〜君♪」
「ワンッ!」
ホントにかわいすぎ〜////
今度からは、一人で日向を待たなくていんだよね?
そう思うと、また少し心が軽くなった。
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