ワケアリ夫婦っ!!
「おい、終わったぞ」
「へっ……」
煌星のそんな声が聞こえて振り替えると、Tシャツからスウェットに着替えていて。
黒髪に黒のスウェット。チラッと横髪の間から見える金色のピアスが、光っていて。
やっぱ、カッコいいんだなぁ。と思ってしまう。
「ジロジロ見んな。アホ」
「ア……アホ………」
「もう用済んだなら、そろそろかえんねぇと。待ってんだろ?」
「へ?」
「犬」
「あっ、そだ!! 豆柴が待ってる!! あたし、帰んなきゃっ」
大事なことに気がついて、急いで玄関に向かう。あたしの慌てっぷりにまた、煌星がクスッと笑った。
「……おもしれぇ」
「え? なんだって?」
「なんでもねーよ。ほら、そこまで送ってやるから、これ持て」
と言って、軽い方の荷物をあたしに渡した。重い方は煌星が持ってくれて。
いつも憎まれ口ばっかり叩くくせに、こういうちょっとした優しさがあるから、煌星のこと憎めないんだろうな……と思う。
「へっ……」
煌星のそんな声が聞こえて振り替えると、Tシャツからスウェットに着替えていて。
黒髪に黒のスウェット。チラッと横髪の間から見える金色のピアスが、光っていて。
やっぱ、カッコいいんだなぁ。と思ってしまう。
「ジロジロ見んな。アホ」
「ア……アホ………」
「もう用済んだなら、そろそろかえんねぇと。待ってんだろ?」
「へ?」
「犬」
「あっ、そだ!! 豆柴が待ってる!! あたし、帰んなきゃっ」
大事なことに気がついて、急いで玄関に向かう。あたしの慌てっぷりにまた、煌星がクスッと笑った。
「……おもしれぇ」
「え? なんだって?」
「なんでもねーよ。ほら、そこまで送ってやるから、これ持て」
と言って、軽い方の荷物をあたしに渡した。重い方は煌星が持ってくれて。
いつも憎まれ口ばっかり叩くくせに、こういうちょっとした優しさがあるから、煌星のこと憎めないんだろうな……と思う。