ワケアリ夫婦っ!!
そして、静かにちょっとだけカーテンを開ける。
「満月だ……」
そこには、言葉にできないくらいに綺麗な満月。
そして、その回りにキラキラと輝く星。
しばらく、その美しさに見とれていた。
「………奈央?」
後ろから声がして、振り返ると眠そうに目をこすっている日向がいた。
「ごめん……起こしちゃった?」
「ううん、大丈夫……奈央、おいで?」
カーテンから入り込む月明かりで、少しだけ照らされた日向の隣に、あたしは静かに寝転んだ。
すると、日向の筋肉質な腕が、ギュッとあたしを抱きしめる。
まるで、ずっとここにいてというように。