ワケアリ夫婦っ!!






「あの……」




何も言うことができずに固まる俺に、その子は首を傾げている。




「あ………」




そういえば、なぜこの子はこんな時間にこんなところで……?



………このおっさんに襲われた、というわけではなさそうだし……。




「……お願いがあるんですけどっ……!」




「え、はい……」




考え込んでいると、いきなり声をかけられて思わず敬語になる。




「………良かったら、力を貸してくれませんか?」





「……………え?」









< 376 / 384 >

この作品をシェア

pagetop