ワケアリ夫婦っ!!
「最悪、女だからって容赦しねぇ」
「バーカ、それじゃ相手の思うツボだろ。夏紀はお前に愛なんて求めてねんだよ」
「…………」
「ただ、日向を自分のものにしたいだけ。日向にかまってもらえんなら、たとえキレられたって喜ぶだろうな」
「……そこまでいくか?」
俺、夏紀にそこまで想われるほど何かしたっけ?
「………あ、もうこんな時間。わりぃな。ただでさえ最近まともに帰ってねぇのに、付き合わせて」
「いや、和也こそ忙しいのに長話してごめん。そろそろ帰るわ」
「おぅ……なんかあったら言えよ?」
「ん」
すっかり遅い時間に、俺は和也んちから出た。
結局、解決策は見つからなかったけど。
和也にきいてもらって、少しだけすっきりした気がする。