アイツの心はあたしの物♡
「えー今日は・・・・・」 
 

 はぁ校長の話長いし。今日から高校生かぁ~青春だなぁ。今年こそは彼氏できるかなぁー今年こそ作ってやるし!!誰かあたしの彼氏なってくんないかな~・・・・。


 「ゆ!・・・亜優!」


 「あ・・ゴメン。つい妄想の世界になっちゃってた。えへへ。」


 あたし、いつもすぐ妄想しちゃうんだよね。この癖直さなきゃ。


 「また妄想してたのぉ~。ってそんなことよりも見て!直樹君だよ!」


 直樹!?(すでに呼び捨て)

 
 「ホントだぁ。」


 はっきり言ってどーでもいい。あたしは面食いじゃないもん!性格を見なきゃ。でも今日からあの人が同じクラスになるのか。毎日うるさくなりそう・・・キャーキャー女子が来そうで・・・。





そして入学式が終わった。優衣とは家が近所だからいつも一緒に帰っている。


 「亜優~直樹君かっこいいよね!?」


 また、アイツのことか・・・。


 「顔はね・・・。あたしは、あの日から面食いをやめることにしたんだから!」


 実は、あたしは小学生の時に好きな人がいた。その名は、伊藤優介。女子からすごいモテてて、イケメンだった。でも、名前からしてみれば優しそうなんだけど・・・こいつドSだったんだよ!?なんか女子の前ではクールぶってて、ドSというのはただの噂かな、と思ってあたし告って、そしたら返事かえってきて、『無理』って返事きたんだよ!?で、あたしは家で大泣きした。だからあたしは、その日から面食いをやめた。 


 「あ~たしか、そーだったねぇ」


 忘れてたんかい。と、つっこみを入れたいところだったが、家に着いた。 
 

 「じゃあ。亜優。また明日ね!」


 「うん。バイバイ」


 優衣と別れて家に入っていった。


 このときはこの後起こることがどんなものなのか知るはずない・・・・。







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