2月14日
●おまけ
「ただいま~。」
「おかえり。」
「何だかんだで、お腹メチャクチャすいた~。」
いつもよりこのセリフに気持ちが込もる。
「ご飯食べる前にあんた隣行ってきなさい。」
「ん?なんで?」
「いいから。早く行ってきなさい。」
一体なんだよ。とか思いつつ、俺は隣の家のチャイムを鳴らした。
すると、玄関が開いて中から小さな女の子が飛び出してきた。
「お兄ちゃ~ん。」
「おおっ。」
俺は腰を下ろして、目線の高さを合わした。
「今日、デートの約束してたのに~。遅いよ。」
デートって…。いつも一方的に遊ぶ約束を強制させられていたような気がするが…。
とりあえず、チョコで頭の中がいっぱいだった。
「ごめんなさい。」
「うん。いいよ。明日はデートしてね。」
「いっ…いいよ。明日は必ず遊っ、じゃなくてデートね…。」
こうでも言っておかないと機嫌が悪くなる。
「うん。でね。これっ。」
そういって小さな手には収まりきれていない箱を渡された。可愛い包装紙で包まれていて、リボンまで巻かれてある。
?
「チョコ。」
「俺にくれるの?」
「うん。作った。」
「まじ!?ありがとう。」
「うん。おいしいよ。」
「そうか…じゃあ、明日一緒に食べよう。」
「うん。約束。」
「寒いし、早く家に戻りなよ。」
うん。と頷いて走って戻っていき玄関の扉を閉める時に手を振ってきた。
俺も手を振り返した。
隣に行けってこういうことか。
チョコには変わりないんだけどな…。
イマイチ、チョコに色気がないと言いますか…。
9割くらい、なんか満たされないものが…あるんだけど…。
そう想いながら、チョコを口の中に…。
「………。」
口の中で次第に溶けて、後からくるこの塩辛さ……。
…塩と砂糖を間違えたんだね……。
いやぁ~よかった。
俺がもし、ナメクジなら縮んで消えてしまうところだったわ~。
なんて、今日だけは前向きに物事をとらえられない。
「おかえり。」
「何だかんだで、お腹メチャクチャすいた~。」
いつもよりこのセリフに気持ちが込もる。
「ご飯食べる前にあんた隣行ってきなさい。」
「ん?なんで?」
「いいから。早く行ってきなさい。」
一体なんだよ。とか思いつつ、俺は隣の家のチャイムを鳴らした。
すると、玄関が開いて中から小さな女の子が飛び出してきた。
「お兄ちゃ~ん。」
「おおっ。」
俺は腰を下ろして、目線の高さを合わした。
「今日、デートの約束してたのに~。遅いよ。」
デートって…。いつも一方的に遊ぶ約束を強制させられていたような気がするが…。
とりあえず、チョコで頭の中がいっぱいだった。
「ごめんなさい。」
「うん。いいよ。明日はデートしてね。」
「いっ…いいよ。明日は必ず遊っ、じゃなくてデートね…。」
こうでも言っておかないと機嫌が悪くなる。
「うん。でね。これっ。」
そういって小さな手には収まりきれていない箱を渡された。可愛い包装紙で包まれていて、リボンまで巻かれてある。
?
「チョコ。」
「俺にくれるの?」
「うん。作った。」
「まじ!?ありがとう。」
「うん。おいしいよ。」
「そうか…じゃあ、明日一緒に食べよう。」
「うん。約束。」
「寒いし、早く家に戻りなよ。」
うん。と頷いて走って戻っていき玄関の扉を閉める時に手を振ってきた。
俺も手を振り返した。
隣に行けってこういうことか。
チョコには変わりないんだけどな…。
イマイチ、チョコに色気がないと言いますか…。
9割くらい、なんか満たされないものが…あるんだけど…。
そう想いながら、チョコを口の中に…。
「………。」
口の中で次第に溶けて、後からくるこの塩辛さ……。
…塩と砂糖を間違えたんだね……。
いやぁ~よかった。
俺がもし、ナメクジなら縮んで消えてしまうところだったわ~。
なんて、今日だけは前向きに物事をとらえられない。