ベンニ
しばらく深呼吸をした後、ベンニはナイフを持ったまま、林の中をゆっくりと歩き始めた。



枯れてしまっている木を見つけたベンニは、その気に向かって歩き始めた。


その木は真っ青な青空とは対照的な、くすんだ茶色をしていて、枝と枝の間からさす太陽の光が、ベンニをその木に導くようだった。



ベンニは何かに導かれるように真っ直ぐにその木へと向かった。
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