ベンニ
すーっとあの奇妙な感覚がベンニから抜けていった。




なぜあの感覚が入り込んで来たのか、そして出ていったのかは分からなかった。




ベンニは全身に汗をかいていた。ゆっくりベッドから起き上がると、テーブルの上に置いていたタバコの箱を手に取り、一本取り出すと、落ち着かない様子で吸い始めた。




寝るのをあきらめて、ベンニは起きることに決めた。
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