ベンニ

第3節

ベンニは湖のそばにある大きな石に腰掛けた。真っ黒な湖に月の明かりが差していた。



ベンニは右手に握ったナイフを月の明かりに照らした。




「物騒だな。しまってくれよ。」



背後からベンニの聞き慣れた声がした。



ベンニは振り返り、腕を組んでベンニを見下ろすウ゛ォルフィを見上げた。



「なんでここにいるんだ、ウ゛ォルフィ。」



ベンニは心底驚いていた。夜中の2時半になんでウ゛ォルフィが…



「よく来るんだ、ここに。空気が澄んでてきれいだろ?」
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