後ろ姿
時々漏れる私の嗚咽に先生は何かを察したみたいだった。

「起きてたのか?」
「・・・」

もちろん私は泣いてるから何も言えない・・・。

「おい、どうした?」
「いえっ何でもないです」

私は震える声で返事をする。
どうか泣いてることが気づかれませんように・・・。
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