後ろ姿
駄目だ。
このままじゃ・・・。

グイ

私は先生の胸を押して離れるようにした。

「っ!」
「大丈夫だよ!
ちょっと怖い夢を見ただけだから」
「本当か?」
「本当だよ。
それに彼女いる人がいくら恋愛対象外の生徒でも抱きしめたりなんかしたら誤解されちゃうよ」
「そうだな・・・」
「私、ちょっと顔洗ってくるね」
「今からか?」
「うん。
もう遅いから先生は先に寝てていいよ!」
「・・・分かった」

それから私は逃げるように、手荒い場に向かう。
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