後ろ姿
俺は柳瀬の頭を自分のほうに引き寄せた。
だが、それは柳瀬によって遮られた。
俺はショックを受けた。
そして、ショックを受けている自分にも驚いた。

「駄目ですよ。恋愛対象外の生徒抱きしめたりしたら」

そういう柳瀬に俺は何も言えなかった。
そのまま逃げるように柳瀬は手荒い場に行った。
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