後ろ姿
ガラッ
重たい気分のまま、扉を開けるとクラスのみんなと総くんが一気にこっちに注目した。

「遅刻してすみません・・・」
「美穂!」
「美都!」
「もぉ心配してたんだよ!
ずっと連絡ないし」
「ごめんね。でももう大丈夫だよ!
心配かけてごめんね」
「ううん!」
「・・・」

美都は目に涙をいっぱいに溜めて、私を迎えてくれた。

「ほらっ!
柳瀬は早く席に着く」
「はい」

そのまますぐに授業は終わった。
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