後ろ姿
「これで全部か?」
「うん」
「サンキューな」
「運ぶの手伝おっか?」
「おっありがとうな!」
「どういたしまして!職員室までだよね?」
「あぁ。頼む」

先生は私に3分の1ほどだけ渡した。

「先生もうちょっと持つよ!」
「いや、いいよ。それだけでも十分助かってるし」
「そう?」
「お前でも一応女なんだからさ」
「・・・」

普段、私を女の子扱いなんてしないくせに・・・。
変なところで優しさがあるんだから。
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