後ろ姿
そして授業中も下を向いて、ノートは先生がこっちを見てないときに書くようにしていた。

それでも先生は何にも察することなくいつものように話しかけてきた。

「おい、どうした?
下ばっかり見てるけど?」
「先生・・・」
「おーい?」
「いえ!
ちょっと気分悪くて・・・」
「大丈夫か?保健室行くか?
着いていくけど」
「保健室行くけど、一人で大丈夫です」
「そうか?」
「はい!
先生は授業を進めててください」
「・・・分かった」
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