後ろ姿
「あの・・・」
「ここじゃ言えない話だから着いてこい」
「・・・はい」

私は黙って先生に着いていった。
歩くのが早い先生に、私は追いつくのが精一杯だった。
前は歩くのも合わせてくれて、話しもした。
この距離を離したのは自分なのに、先生の態度が悲しかった。
そして連れてこられたのは、幽霊が出ると噂で生徒があまり通らない所だった。
< 88 / 289 >

この作品をシェア

pagetop