後ろ姿
面談が終わったあと、お母さんが帰るわよって言ったけど今は帰りたくなくて先に帰ってもらった。
お母さんは何かを察したのか何も言わなかった。
そして誰もいないことを確認して、私はひとり屋上に上った。

「グスン。
井上先生のバカぁ」

私は、自分の小さい頃からの夢を井上先生に否定されたみたいで悲しかった。
その時に何故か先生に会いたくて仕方なかった。
先生なら、私のこと冗談でも言って笑わしてくれる・・・。
うんん。
私が先生に会いたいんだ。

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