【完】愛しい君は
優太が好きで、それだけで。
優太の言葉で悲しくなったり
嬉しくなったり、苦しくなって
優太といる時間が、
優太の雰囲気が、
優太自身が、大好き。
「‥ち、がう。」
「‥なに?」
声が小さかったのか
菜月がもう一度聞き返す。
「‥ッ、ちがう!」
自分でもこんな大きな声がでるなんて
思わなくてビックリした。
「いいじゃん、それで。」
「え‥?」
とあたしが顔をあげた瞬間
吹き出す菜月。
「なっ、なによっ!」
「はなっ、鼻水垂れてる‥!」
床に倒れて爆笑する菜月。
「うっ、うそ!」
すぐにティッシュをとり鼻にあてる。
それでも笑ってる菜月をみて
あたしまで、笑ってしまった。