【完】愛しい君は


「よし、今から優太の家行ってくる。」

「うん、がんばれ。」


深呼吸をして立ち上がる。

するとポケットから

コロンといちごの飴が落ちた。


「食べてこっかな。」


飴の包み紙を開けようとすると


「それはあたしが食べる!」


と菜月が慌てたように言った。


「‥なんで?」

「えっ、あ、その‥ね。」


なにかを隠してる様子の菜月。

下を向いてモジモジしてる。


「言いなさ~い!」








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