【完】愛しい君は
「なぁ‥美穂。」
しばらくして泣きやんだあたしに
優太が話しかける。
「ん?」
なぜか照れてる様子の優太。
「‥もっかい抱きしめても、いい?」
恥ずかしそうに視線を逸らして言う優太。
長い間一緒にいたけど
こんな優太、みたことない。
そう思うと可愛くて
思わず笑ってしまったあたし。
「笑うなよ‥。」
「ごめん、なんか‥可愛くて。」
まだ笑うあたしを引き寄せる優太。
あたしはすっぽりと
優太の腕の中に包まれた。
「好きだ。」
耳元で囁く優太にドキッとした。