【完】愛しい君は


「顔、真っ赤。」


意地悪そうにあたしを見て笑う優太。


「そんなことない!」

「隠すなよ。」


両手で顔を隠そうとするあたしの手を

優太が優しく掴んだ。

ぶつかる視線と視線。


「なんか、優太いつもと違う。」

「そう?」

「なんていうか‥甘い。」

「美穂にだけだよ。」


その言葉に顔が熱くなるのを感じた。






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