【完】愛しい君は
「そっか、まあ頑張んなよ。」
そう言って微笑む菜月。
「え、いいの?」
てっきり反対されるかと思った。
「だって、美穂が決めたことでしょ。」
「‥うん。」
「気持ちの整理は必要だしね!」
ウインクする菜月。
「菜月ありがと。」
「どーいたしまして♪」
菜月が親友でよかった。
心から、そう思ったよ。
「美穂が我慢できるかが問題だけどね。」
優太とあまり離れたことがないあたし。
自分でも、不安だった。
「頑張ってみるよ‥。」
そう言って、あたしの努力は始まった。