日常がキケン!
そして休み時間。
先生が去っていくと、すぐ俺の回りに人が群がった。
「オレは草部大地!よろしく!」
その中の一人に声をかけられた。
「あぁうん。よろしく!」
「大地ってよんでな!」
「こいつのあだ名、びゅんに決まったから!」
オレが名前を言おうとすると、横から真斗が口を挟んだ。
「おうっ!びゅん‥カワエエ名前やな!」
ちょっと気になるけど‥‥大地のカッコイイ顔でどうでもよくなってしまった。
「‥‥‥篠原」
大地の顔を眺めていると、声をかけられた。
張りのある綺麗な声だな。
振り返ると、やけに目付きの悪いヤツが立っていた。
「学級委員の高杉吉哉だ。これからよろしく」
「ああ」
これまた美少年。
でも、しかめっつらだな。視力悪いのか?
隣から、大地が声を出す。
「こいつ、生徒会会計な上に学級委員長やぜ!?」
「へぇすごいね!」
オレが褒めると、高杉は顔を赤くして、
「この位‥普通だろ」
と去っていってしまった。