日常がキケン!

近づいて見ると、思ったよりもタイコはでかかった。

「応援団なんてあるんだ。すごいなぁ」
「まあ・・・今は部員が少なくて壊滅状態らしいけど‥‥」

応援団かぁ。
きっと背が高くてがっちりしたやつがやってるんだろうな。
俺なんて、声もちっちゃいみたいだし、体力もないし。



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そして最後に来たのは、俺も住むことになる寮だ。
寮は学年ごとにA塔B塔C塔に分かれていて、俺たち一年生はC塔だ。
二人一部屋だけど、一人のやつもいたり。
個室ごとにシャワールームとトイレがついてるけど、塔の中心には大風呂もある。
あとはみんなで集まる為の部屋とか、キッチンとか。
まぁ結構普通な感じ。

「んじゃ、びゅんはB-B-15な。俺と博士はB-B-4だから。なんかあったら来いよ!明日の朝迎えにくっからよ」
「うんわかった。」
俺の住むことになる部屋の前まで二人につれてきてもらって、俺たちは別れた。



部屋の前で深呼吸をする。
そういえば、今日はいろんなことがあったな。教室の前で深呼吸したときは、先生に抱きとめられたんだっけ‥‥。
そして博士と真斗と仲良くなって、なんか絡んでくる大輔に木田、優等生な高杉とも知り合えた。

俺、この学校でやっていけるかな‥‥‥?


考えを振り切るように、勢いよく部屋のドアを開けた。
「きゃっ!!」
‥‥‥‥‥え、きゃっ?


俺が視線を前に向けると、

「ちょ、木田ぁぁぁ!?おおおおおお前‥‥!」

そう、木田がいた。‥‥‥‥‥なぜか、スカートを履いた、どうみても女なやつ。




「って、えええええええええええ!???」

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