日常がキケン!
「おま、おま、えええええ!?」
何を言いたいのか自分でもわからない。
とにかくあわてていると、とりあえず出て行けと外へ押し出された。



しばらくたつと、木田はジャージに着替えて扉を開けた。
部屋に入れと促され、俺は荷物を持ち入る。

沈黙が続く。


俺がごくりと唾を飲み込んだとき、木田はドカリとベッドに腰を下ろした。

「なんで君がここにいる!?」
「お‥俺、今日からここに住むことになったんだけど‥」

それを聞いた木田は、明らかに嫌そうな顔をして
「そんなこと聞いてないんだけど」
といった。

「俺だって知らなかったよ!お前が同室なんて!」
「知らなかったとしても、普通ノックくらいするだろ!?人がすんでるのはわかってなかったはずはないよな?」

的を得た事を言われ、言葉に詰まる。
確かにそれは悪かった。けど。

どうしても気になることがひとつ。
俺はこぶしを握り、口を開いた。


「悪かった。でもさ、あの‥さっきの、お前だよな?」


ベッドに座ったままの木田は、困惑した表情を見せる。
「‥‥そうだと言ったら、どうする」
口を開いたと思ったら、地声は高いくせに、低い声でつぶやいた。



俺は、どんな反応をしめしていいのかわからず、ただ目をきょろきょろさせていた。


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