日常がキケン!
「とにかく、オレが女だってことはいうなよ」

ああ、意味深なセリフの数々でわすれていたが、こいつは女だった。


部屋に戻って来た俺達は、しっかりと鍵をしめ話を続ける。


「俺は良いけど、お前は良いのかよ?一応ここは男子校で、俺は男なんだからな」

一気に言うと、木田は驚いたように目を見開いてからニヤリと笑った。
「大丈夫大丈夫!オレ、男興味ないし!それに、女だってばれない自信あるし!」
「興味ないって‥そっすか」

俺を男として見てないよ、と言われたような気になって一人うなだれた。


「なら、なんでここに転入してきてんだよ。普通女が男子校なんて、入ってこねぇだろ!」
気を紛らわすように、話しを戻す。
そりゃそうだ、男子校は男子のものであり、女子がいるものではない。
男子に興味がないからといって、軽々と入学することなんておかしいのだ。
そんなことは、世の中のイケメンパ○ダイスに憧れている女の子達が許さないぞ。




< 20 / 88 >

この作品をシェア

pagetop