日常がキケン!
してやったり、とでも言いたげな表情で腕を組んだ俺をみた木田は、ため息をはいた。

「そうなんだよなぁ‥‥オレがいくら女っぽくないからといって、わざわざ男子校に入ろうとなんておもわねぇんだよ」
なのに‥‥と続けた、確かにスカートを履いていなかったら女だとは思わなかったそいつは、遠い目をした。


「オレの親戚がここの偉い奴だからって理由で、オレをここにいれやがったんだ!」

木田はそばにあったテーブルに拳をぶつけ、唇を噛み締めた。




俺は、実際そんなことは有り得ないだろうと心の奥底で思っていたことが的中し、数秒固まってから躊躇いがちに口を開いた。





「‥‥‥‥‥‥それはまぁ、なんともドラマのようなことで‥」

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