日常がキケン!
やっぱり男子校。
「びゅんやないかぁ!」
「お、新入りさん?」
あってるのかあってないのかわからない関西弁は、間違いなく大地だった。
俺が気付くと、おいでおいでと手招きをした。
そして、もう一人は、多分違うクラスの人だろう。
やたらイケメンが多い1-Bだけど、今だみていないこのイケメンがいたら困る。
「あ、今日転入してきた篠原潤です」
びゅんって呼んでやってなーと横から口を出した大地はわざとスルー。
「あぁ、よろしく篠原。オレは、1-Aの甲斐剣。剣って書いて、つるぎ。タメでいいよ」
乳白色のお湯の中で、優しく微笑んだ男の顔はやけに色っぽく見えた。
短い黒髪が光り輝く。
「ああ、よろしく、甲斐」
「剣でいい」