日常がキケン!
「大地‥‥?大地は‥‥‥」
知らない。
と剣の口が動いたのが首元でわかり、次の瞬間、ひやりとしたものがほくろの上に押し付けられた。
「ひゃっ‥!?」
いつの間にか、俺の手と体は浴場の壁に押し付けられていて身動きがとれない。
少しのけ反るような形になっている体を、剣の指が撫でる。
「ちょっと‥剣も大地も、どこさわってんだよ!」
「篠原が大地の話をするからいけないんだぞ?オレといるときくらい、オレの事だけを考えろ」
はぁ?
と言いかけた口先は、細長い指により後ろでくっついている男の方をむかされた。