日常がキケン!
六月。

ドキドキ。


俺、篠原潤。

六月下旬、なんとも中途半端なこの時期に、新しい男子高に転校してきた。

中学の時、中一の時に止まった165センチの身長を散々言われてきた俺だけど、ここでは俺を男として見てくれるはず!!!


そう、期待を宿して俺は校門をくぐった。







――――――――――――――――――――


そして俺のクラス1年B組でHRが始まった。

ドアの外で待機する俺。



「入ってきてー」

よしっ!


ドアノブに手を掛け、深呼吸をする。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥いくぞ。


ドアノブを握る手に力がはいる。
しかし、

ガラッ

ドアを開けたのは俺ではなく、驚いた瞬間になにかがぶつかってきた。



「わっ」
と、後ろに倒れそうになったが、誰かの腕の中へとすっぽり納まっていた。

「わり、気付かなかった」
上から、低い綺麗な声がする。
どうやら、ぶつかったのはこの人の体で、俺がスッポリはまっているのはこの人の腕らしい。

ゴツゴツして、男の人のようだ。
‥‥‥‥‥でも、決して不愉快じゃない。




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