日常がキケン!
「‥‥」
良い奴だと、思ったんだけどな。
「うああああああ!!!」
一人で居ると思い出したくなくても浮かんで来て、俺はむしゃくしゃに頭を掻きむしりながら叫んだ。
木田のベッドから飛んで来た時計は、逆に混乱状態にさせてくれて良かったのかもしれない。
‥‥‥痛いけど。
これが‥‥
これが男子校なのか!?
まさかまさか!
いくらなんでも、漫画みたいに
変なあだ名を付けられちゃったり、
女が男子寮に居たり、
男が男にキスしたり、
あるわけがない!!
今日は夢だったんだ。
明日になれば、俺は新しい男子校に行く準備をしているところなんだ。
ドキドキしすぎて、妄想が先走っただけなんだ!!
そう願いながら、俺は一日目の夜を終えた。