日常がキケン!

「‥‥」

良い奴だと、思ったんだけどな。



「うああああああ!!!」

一人で居ると思い出したくなくても浮かんで来て、俺はむしゃくしゃに頭を掻きむしりながら叫んだ。

木田のベッドから飛んで来た時計は、逆に混乱状態にさせてくれて良かったのかもしれない。
‥‥‥痛いけど。



これが‥‥


これが男子校なのか!?
まさかまさか!


いくらなんでも、漫画みたいに

変なあだ名を付けられちゃったり、

女が男子寮に居たり、

男が男にキスしたり、



あるわけがない!!




今日は夢だったんだ。

明日になれば、俺は新しい男子校に行く準備をしているところなんだ。

ドキドキしすぎて、妄想が先走っただけなんだ!!



そう願いながら、俺は一日目の夜を終えた。

< 33 / 88 >

この作品をシェア

pagetop