日常がキケン!
肩で呼吸をしながら、頭に?マークを浮かべて俺はその人を眺めてしまった。
まだ春だというのに半袖で、しかも袖を肩近くまで捲くっている。
頬杖を付いた腕はすごく長くて、筋肉が盛り上がっていた。
「入らないの?」
いきなり振り向き、俺に話しかけてきたので驚いた。
すぐに、入るよと返事をした。
いまだに?マークが消えない頭で、俺はその人の後ろの席まで移動する。
鞄を横にかけると、それを見計らって彼は俺に話しかけた。
「もしかして転校生?」
「そ、そう。よろしく!俺は篠原潤」
「よろしく。僕は渡辺真白。真白で良い」
大柄‥というか、大地よりも世の高そうな彼の一人称の違和感に戸惑いながらも、よろしくと頭をさげた。