日常がキケン!

なんでもないなんでもない!!

いきなり奇声を発した俺を心配して、泡だらけの頭がこっちを向いたのでなんでもないを連呼する。


そう?
と真白が前を向いたのと同時にため息を吐いた。



やっぱり1番の問題は、剣だよなあ‥‥

あれから何も言われないし、会いもしない。
応援団の事でバタバタしていて、定位置にいなかったのもあるんだろうけど。


けれどいつかは、少なくとも今度の試合の時には嫌でも顔をあわせなければいけない。


何故剣は俺なんかにキスをしたんだろう。

理由はまったく思い付かない。

初対面だったし、第一俺は男だ。
衝動で男にキスしたくなるなんてそんな事は普通ありえない‥‥‥



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