日常がキケン!
俺達は互いに頭を下げていた。
多分だけど、高杉は罪悪感を少なからず感じていたんだと思う。
けど、タイミングとか、立場とか、そういうものに邪魔されて謝れなかった‥‥。
そうだったんじゃないか、と、俺は感じていた―――――。
「おかえりーびゅん。遅かったな」
寮に戻ると、木田がベットにねっころがっていた。
「あー‥‥今何時?」
「7時。夜食べてねぇなら、まだ間に合うよ」
「ん、じゃー行ってくる」
部屋から出て、あいつは本気で女を感じさせないな、とため息をついた。
まぁ、楽でいいけど。
扉を閉めると、まだ手には本を持っていることに気がついた。
食堂に行くついでに、大地の部屋に寄っていく事にし、俺は廊下を歩いた。