花日記

くだらないから俺は酒に逃げるようになった。



「酒を持て。」



こう言えば、名前も知らない奉公人が酒を持ってくる。



それを浴びるように飲んでから、素っ気ない小袖に袴だけつけて色街に出かけた。


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