今もずっと愛してる
「寝癖なんかじゃない。加菜が寝てた場所」
―――場所?
私は確かソファーの上で寝ちゃったような…。
彰は私の寝ていた場所を指差した。
私が仕方なく下を見ると…………ベッド。
フカフカな毛布の中に私の足があった。
「ベッド………。なんで?ていうか、ここどこ?!」
「母さんの寝室。加菜寝ちゃうし」
彰が笑いながら言った。
「彰寝てなかったの?」
「俺、これから出掛けるから寝れない」