青騒-I SAY LOVE-


こうして昼休み、長く長くなっがーく身悶えた私だけど、午後の授業も随分悩んだけど、意を決して決意表明(あ、心の中でだけど)。
 

今日は男の子達と積極的に話してみる。

いつも向こうから話し掛けてもらってるしっ、お弁当ネタで話し掛けてみるんだ。

それでもってケイさんのアドレスを私のアドレス帳におさめる。
頑張っておさめてみせる!


……よし、決意した。

したよ。
しちゃったよ。
できるかな。


で、できないかも。
  

折角固めた決意も、いつものゲームセンターを訪れてみればふにゃふにゃのバッタンキュー。

既に来ている男の子達を前に、オロオロオドオドな気持ちになってしまう。

どうしようどうしようどうしよう、シズさんとはフツーに話せるんだけど、他校の不良さん達ってなかなか話し辛いんだよね。
ヨウさんとかは大丈夫なんだけど。


ま、まずはモトさんに声を掛けてみようかな。

うん、モトさんってわりと気さくに話してくれる人だから!


私は、今日は格ゲーしようかなーって悩んでいるモトさんに声を掛けた。


「オッス。ココロ!」


元気よく挨拶してくれるモトさんに、私は笑みを返して早速質問。

男の子ってお弁当を作ってもらう時、お肉系がいいですか? お魚系がいいですか? それとも野菜系ですか? って。
 

そしたらモトさん、すかさず返答してきてくれる。



「ココロ、彼氏でもできたのか!」



………、返答内容が誤ってたけど。
 
「違います」

シズさんに作ってあげる約束をしたんです、友達として。

ちゃーんと訂正を付け加えて言えば、「なーんだ」つまんねぇのって返された。どういう期待されたんですか、私。
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